自分は正しいは間違いです【悲報】
「常に自分は正しくて周りが間違っている」
自分がそうかもしれないし、周りにこんな人がいるかもしれません。
しかし割と多くの方が、自分は正しくて相手が違っていると考えています。
言うまでもなく、この考えはやめたほうがいいです。
この独裁的な考え方は、割と人生において損をします。
「それでも自分が正しいんだけど」
今回はそんな方にこそ、読んでいただきたい記事です。
記事を読んでいただければ、理解しやすく解説しています。
この記事で解説します
- 自分を過大評価しない
- 信者=賛同者が現れる
- 正解はひとつではない
この記事のオススメ読者
- 自分は常に正しいと思っている方
- 他人が常に間違っていると思っている方
- そんな人に悩まされている方
それでは1つずつ解説します。
自分は正しいは間違いです【自分を過大評価しない】
「自分は常に正しいけどな」
なぜこのような感覚になるのでしょうか。
・自分を疑って生きてる人は少ない
・自分なりには頑張っているつもり
・上下関係で勝っている人を信じる
失敗しながら生きていても、人はそれを記憶には残しません。
都合の良い失敗だけを残してあとは成功だけを記憶します。
結果、自分は自分なりに頑張ってここまで来たと決めつけます。
自分にとって正しいもの=都合の良いものを選ぶ
人は生きていると、自分に都合の良いものだけをインプットします。
または自分が好んでいる情報を記憶に残すくせがあります。
ここでひとつ例を出します。
農薬を使って育てた野菜は身体に良いか
- 農薬も安全なはずだし、野菜は身体に良い
- 野菜はともかく、農薬は良くないはずだ
- 無農薬の野菜しか食べないようにしてる
ここでは議論の話ではないので選択はしません。
まず、人は正しい(好んでいる)と判断している出元を信じます。
同時に、好んでいない出元だとスルーしてしまう傾向があります。
もう少し深掘りします。
- 有機無農薬の生産農家が言った
- 農業大学の名誉教授が言った
あなたはどちらを信じるでしょうか。
ここで人は、好む方の情報だけを残して片方は捨てます。
このインプットの蓄積で小利口な人ほど、自分は正しいのだと判断します。
見方を変えれば、捨てた方の意見も正しいかもしれないのに、です。
自分は正しいと決めつけている人は、まず過大評価を見直すべきです。
自分を信じるのと、過信するのはまるで別物です。
自分は正しいという方は、情報の出元を過信していないか見直してみてください。
自分は正しいは間違いです【信者=賛同者が現れる】
「それでも割と賛同してくれる人がいるけど」
自分本人が、勝手に自分は正しいと思ってる人はそれほど多くないです。
あることがきっかけで、それが積み重なって自分は正しいとなります。
・会社での成績が良い
・割とモテると思っている
・勉強好きだと思っている
なぜか。思っているうちは、まだ確信ではないということです。
賛同者が現れると自分は正しいと過信する
「〇〇さん、すごいですね」
このようなことを言われてしまうと正しいと確信します。
人は賛同者が現れると、嬉しさ以上に過信しがちです。
会社でも仲間内でも見かけたことがありませんか?
もはや得た情報や人格が正しいかを置き去りにしてしまう。
そこで自分は正しいんだと錯覚するのです。
会社での成績が良かったりすると、会社以外まで正しいと思い込むのです。
このパターンは非常に多いので、ひとつ例を出します。
会社での成績が良い人が言えば政治の意見すら正しい。となる。
これは絶対にとは言いませんが、業種次第では割と無関係です。
それでも盲信している賛同者が現れるので、さらに過信してしまう。
しかも賛同者は何を根拠に賛同者なのかもわかりません。
本人の損得で賛同しているのかもしれません。
あるいは賛同者が、ただ未熟だから盲信しているのかもしれない。
結果、自分は正しいという確信は非常に危険な過信です。
賛同者が現れても、自分は正しいではありません。
大半はあくまでもひとつの意見における、好みの派閥のようなものです。
他人が賛同したからと言って自分は正しいにはつながりません。
自分は正しいは間違いです【正解はひとつではない】
「それでも常に自分は正しかったけど」
何を根拠に正しかったのでしょうか。
例えばシングル親の家庭を例にします。
これには複数の意見があります。
・両親が揃うのが幸せ
・片方でも幸せ
・片方では不幸
・子供がかわいそう
この内容の議論がテーマではないので、掘り下げませんが意見は様々です。
問題は、離婚どころか結婚すらしていない人であっても。です。
しかし誰がどう言おうと正解は〝当事者が幸せ〟なら正解です。
自分が正しい人は〝人それぞれ〟を理解できない
正しいことはすべての人に共通ではありません。
・タイミングで変わる
・当事者によって変わる
・時代によって変わる
では、そんな中でも正しいとされることはなんでしょう。
本人が幸せを感じているなら正解です。
ここに自分は正しいという人は割と価値観を押し付けて来ます。
- 収入が多ければ勝ち
- 結婚していれば幸せ
- 家が持ち家なら幸せ
- 大卒学歴であるべき
挙げるとキリがないのですが、お分かりですよね。
④の心理に不思議なことがあるので深掘りします。
なぜこんなことを言うのでしょうか。
この人は大卒であることが理想だと思っているからです。
事情があって高卒になっているのでしょう。
しかし、私は相談者に必ず聞くことがあります。
大学へ誰ひとり行っていなくても行きますか?
これを聞くと、ほぼ全員が黙ってしまうのです。
これは、実は自分の価値観ではない可能性がわかります。
※極論なので参考として理解してください。
自分が正しいという人は改めて考えてください。
成功も幸せも人それぞれなのです。
行動の裏付けも動機付けも正解はひとつではないのです。
・就職する人も起業する人も正しい。
・トップを目指す人も楽しんでいる人も正しい。
・稼ぐことに集中する人も人助けで幸せな人も正しい。
それぞれの自分は正しいという価値観を尊重できる人が正しいのです。
自分は正しいは間違いです【まとめ】
いかがでしょうか。
今回は少し内容が重いです。
しかし現代は悩む人があまりにも多いので解説しました。
私が起業した頃とは比べ物にならないほど、
仕事や人生について、深刻に悩んでいる人が多いのです。
自分は正しくないと思わされてしまうこともある
SNSが特にその傾向にあるので注意しましょう。
- フォロワー1万人と、フォロワー100人の人の場合
- 年商1億の2世の社長と、年商1千万の創業者の場合
あなたはどちらの意見を正しいと判断していますか?
①の場合
フォロワーの増やし方は前者に聞くのは正しいかもしれない。
しかし後者はまったく別のプロかもしれない。
②の場合
人に受け継ぐ辛さを聞くのは前者が正しいかもしれない。
0→1にするのは後者に聞くのが正しいかもしれない。
盲信する賛同者はこれをすべて前者に聞いてしまうのです。
最後に私を例に出します。
私は何年も自分は正しいどころか、
自分だけが正しいと思っていました。
この期間で何人かに言われたことがあります。
「Akiさんと話すときは緊張する」
私はずっと勘違いをしていました。
自分の勢いで圧倒されているんだろうと思っていたのです。
最悪ですね。典型的な〝自分は正しい人〟でした。
正しくないなら離れていくだろうと思っていたのです。
しかし、違っていました。理由は以下です。
生まれつきの人好きでとにかく助けたり、サポートしていた。
ここに気づけたことが、私の人生を大きく変えました。
私は正しい人ではないし、正しい人でもある。
人は誰もが正しいし、常に正解を探している。
自分も間違えるのだと知ってください。
特に成功するほど、危険ゾーンに入っていきます。
自分は正しいし、誰もが正しいという認識が結論としては最適解です。