経営者に社員がついてこない理由【実体験から解説】【社員にも有益】

仕事

「思うように社員や部下がついてこないんだよな」

まず、社員もバイトも人間です。
経営者から不当な扱いを受けなくても、ついていくとは限りません。

「え?なんで?」と思ったなら経営者としては力不足です。

私はこれまでに、雇用に関するアドバイスを行なってきました。
社員が経営者についていくには、3つの条件があれば大丈夫です。
まずは社員の精神面と勤務内容が、満たされる必要があります。

もうひとつ重要な点は、経営者が社員を見る際の人間性になります。

今回は、この3つを踏まえて社員に対して経営者が持つべきスキルを解説します。
経営者に限らず、部下を持つ上司であっても条件は同じです。
また、社員の方にも読んでいただける内容になっています。

この記事でわかること

  • 会社が向かう目的地が不明
  • 成果に見合う給与が得られない
  • 部下思いという勘違いはアウト

この記事のオススメ読者

  • 社員がついてこない経営者や上司
  • 社員がおかしいと思っている経営者や上司
  • このまま会社にいるべきか迷っている社員

経営者に社員がついてこない理由【会社が向かう目的地が不明】


「会社が何を目指してるのかわからない」

働いている社員に言われてはいけないセリフです。
しかし意外なほど、ビジョンを持っていない経営者が多い。

会社は収益を上げるという、具体的な目的があります。
日々の運営の中で売り上げを作り、利益を出すという目的です。

では、目的ではなく目的地はどこでしょうか。
会社はどうなろうとしているのでしょうか。

相談に来た経営者の方に言われたことがあります。
「そんなことが重要なのですか?」

会社がどこ(なに)を目指しているのか。
社員にも大切ですが、経営者自身にとっても大切なことです。

目指す場所がないということは、目的地のない旅に出ている状態です。

経営者も社員も目的を見失うとついてきません

目的地のない旅というのはどういうことでしょう。

とりあえず売るだけ売って、儲かったらラッキー
儲かったら、収入も増やして適当に拡大するかも

上記のような会社はとても多く、とても目的地とは言えません。

目的地があるからこそ、途中の困難も乗り越えられるのです。
目的地がないまま、出発しても〝どこに〟向かっているのかわからない。

楽しくない場所へ向かうなら行きたくない。
楽しい場所であっても、知らされていなければわからない。

別の会社が、楽しい場所へ向かうというビジョンならどうでしょうか。
長期的に見れば、一部の社員を除いてほぼ必ず転職します。

一方で、ビジョンがなくても残る社員は満足しているのでしょうか。

  • 社員が満足する収入
  • 仕事の満足度
  • 社内の人間関係

この辺りがよほど悪くなければ、一定期間は残ってくれます。
しかし、社員は経営者についていってるわけではありません。

上記のバランスが崩れてしまえば、自然と離れていくことになります。

目的地のない旅は楽しくありません。
基本的には数ヶ月ではなく、何年も続く旅になるわけですから目的地は必要です。

〝なんのために存在して、何をしようとしているのか〟

明確な目的地を持つ経営者に社員はついていくのです。

経営者に社員がついてこない理由【成果に見合う給与が得られない】


「経営者がいちばん多く報酬を取るのは当たり前でしょ」

いまだにこんな経営者がいて驚いたことがありますが、もはや問題外です。
経営者は、もっとも責任のある仕事をしているはずです。

社員がしてしまった失敗の責任を取るのも経営者の仕事。
だからこそ、いちばん多くの収入をとるのは間違っているわけではありません。

一方で、社員のおかげでしか存在できないことを経営者は理解しているでしょうか。
その社員は満足する収入を得られているのでしょうか。

経営者と社員の報酬が不自然な比率だとついてこない

「経営者のほうが多いのは仕方ないでしょ」

これは給与の額のことではありません。
成果に対する報酬の比率です。

・経営者80万円
・社員20万円

これで見る限り、給与は4倍ですね。
少なくとも経営者は社員の4倍は成果を生んでいなくてはいけません。
※実際にはここまで単純ではないのでイメージとして捉えてください。

社員は最低限を渡せば生きてはいけますが、ついてくる理由にはなりません。
どんな社員であっても〝自分の仕事に見合う報酬〟はもらうべきです。

・世間の相場はこんなもん
・このくらい渡せばいいや

確実にこのような経営者に社員はついてきません。

経営者は業績が悪いときは大変です。
社員もそんなことは働いているのでわかります。

業績が悪ければボーナスが減るのは理解しています。
社員はそんなことを問題にはしていません。

問題は〝どんなときでも多く取ってしまうぜいたくな社長〟です。

社員も経営者も仕事に見合う報酬を得る必要があります。
世間の相場や経営者のフィーリングで決めるのではなく、成果に対する報酬です。

業績が悪ければ、ともに報酬が下がり悔しい思いをする。
良ければ一緒に喜べることが大切なのです。

社員は正しい報酬を提供できる経営者についていくのです。

経営者に社員がついてこない理由【部下思いという勘違いはアウト】


「社員のことは考えてるつもりなんだけどな・・・」

社員は経営者が思うほど物事をマクロ(全体)には見ていません。
経営をしているわけではないので、経営者の世界観は持っていません。

  • パソコンの調子が悪い
  • 社内メールが多すぎる
  • あの上司は気持ち悪い

経営者から見れば、くだらないと思うかもしれません。
しかし、現場という最前線で働く社員は大変なのです。
ちょっとしたことでも満足できるし、不満にもなるのです。

ここで経営者の起こす勘違いについて深掘りします。

経営者の目線では社員はついてこない

「給料をもらってるんだからそんなことぐらい我慢しろ」

一歩間違えたら、根性論のようなものを押し付けてくる経営者がいます。
ときには〝あと一歩でコンペに通りそう〟など根性論が必要な時は確かにあります。

しかし劣悪な職場環境や正当な評価がない場合、根性論に社員はついてきません。
すべてが根性論では通らないのです。

物理的に改善すべき点と根性論は、切り離して考える必要があります。

  • 成果に対して報酬が見合っているか
  • 物理的に仕事量が多すぎないか
  • 気持ちよく働ける環境になっているか

あらゆる面で社員の目線になって、必要なら改善すべきです。
たとえ劇的に改善できなくても、経営者の姿を社員は見ています。

経営者の目線で考えても、社員がついてくることはありません。
あなたが経営者の目線ではなく、社員の目線に下りて考えるのです。

〝ここは働きやすいのだろうか〟

繰り返しますが、社員は経営者の目線では働いていません。
喜ぶことも不満に思うことも、経営者と社員は一致しません。

改めて、社員にとって働きやすい環境を整えてください。

働きやすい環境を経営者として整えれば社員はついてきます。

経営者に社員がついてこない理由【まとめ】


私の友人に、あるかわった経営者Tさんがいます。

Tさんは自分の役員報酬を全社員に公開しています。
会社を継続していれば業績が悪く終わる年もあります。
するとTさんは翌年の報酬を下げて、社員に公開します。

社員に対しては賞与を上下させるだけで、給与を下げることはありません。
しかし一人ひとりをしっかり見ており、正当な評価を心がけています。

頑張った結果いきなり給与を跳ね上げたり、とても正当な経営者です。
ときには意図的に会社の株を渡すことで、より自覚を持たせたりもします。

完全に経営者と社員が運命を共有しているのです。
社員たちが全力で経営者であるTさんについていってます。

経営者は社員を雇ってやっているのではない

勘違いの経営者は「社員に給料を払ってやってる」ということがあります。

このような経営者に社員はついてきません。
給与が高い限りはやめないかもしれませんが、精神的にはついてきません。

私は以前、ある会社に勤務していたときにこんなことを言われたことがあります。
「こんなに払ってやってるのにやめるのか」

わかりますか?
社員はロボットではないし、稼ぎ出しているのは経営者ではなく社員です。

経営者の方にはぜひ覚えていただきたいのです。

食わせてもらってるのは経営者のほうです〟

経営者は会社の方向性を示して、方針やその都度の責任を取っています。
しかし日々、最前線で売り上げを叩き出しているのは社員一人ひとりなのです。

給料を払ってやっているのではなくて、社員に食べさせてもらっているのです。

社員は理由があって、経営者についていくのです。
報酬が高額なだけでは、あなたではなくお金についてきているだけ。
なにかあれば簡単に去っていくでしょう。

経営者として改めて〝社員がついていく経営者〟について考えてください。

あなた自身が社員だったら、どんな経営者についていきますか?