独立して起業したいけど失敗が怖いのは正常【実体験】

仕事

会社経営20年ほどのAkiです。

このところの経済や雇用の不安定ですね。
結果、転職や副業を考える人が増えました。
中には、いっそのこと起業しようかという人もいます。

今さらではなく、起業した頃から頻繁に聞かれます。
「独立したいけど、どうやったら良いですか?」

この質問は、何かを恐れてるんですね。
そうです、失敗が怖いんです。

はじめに言いますと、
根拠なく怖がってない人のほうが失敗が多い。
それも踏まえて、解説します。

この内容で解説します

  • どんぶり勘定は無知なギャンブル
  • 逆に怖がらないほうが危ない
  • 仲間と起業すると割と後悔する
  • まとめ:そもそも起業しなくても良い

この記事のオススメ読者

  • 会社から独立しようか迷ってる人
  • 独立、起業したいけど怖くてしかたない人
  • 一人が怖くて仲間と始めようとしてる人

それでは1つずつ解説します。

独立して起業したいけど失敗が怖いのは正常【どんぶり勘定は無知なギャンブル】


起業の怖さ第一位がこれです。

〝どんぶり勘定〟

これは使った金より、多く入ってきてれば大丈夫。
まあ間違ってないですし、ビジネスの真理でもあります。

ここに根拠があるか、無いかだけの差なんですが。

起業の失敗は経験だけ。これでは怖い

ある友人の話をします。

古着屋の勤務で仕入れから販売全てを学ぶ

10年以上の勤務後に個人事業主として独立

友人と共同で店舗を借り、古着屋を開業

ほんの数年で失敗して閉店

典型的な失敗が見えたので僕は独立を止めました。

どこに典型的な失敗があったのか。

うまくいかない要素しかなかった理由。

  • 初期の内装費を含めた開業費がどんぶり勘定
  • 借金なしの自己資金だから平気というどんぶり勘定
  • 加えて、月々の経費もどんぶり勘定
  • 結局、すべてがどんぶり勘定

これ、圧倒的に多いパターンです。

手持ちのお金で起業できるなんて理想ですよね。
しかし、売れないなら月々の経費で潰れます。

彼の問題はここにあります。

  1. 借金してないというだけで持つ〝安心感〟
  2. 売り上げは想像だけで〝根拠がなかった〟
  3. 友達と家賃を折半して〝怖さを減らした〟

①は確かに素晴らしいです。
②は想像では無理。
③は絶望的な行動と心理状態です。

②はまったくビジネスの根拠がない。

・これくらいは売れるだろう
・これくらい売れれば大丈夫だろう
・人を雇わなければ大丈夫だろう

マーケティングや経営を学ぶ必要があります。
ビジネス本のベストセラー数冊でも充分です。

詳しくはビジネス本から学ぶとして、
ターゲットの層はどのくらいいて、
どのくらいの人に求められているのか。

せめてこの程度は起業前に明確にすべきです。

③は周りでもたまにいるのですが危険です。
後述します。

根拠のない想像でもなんとかなるだろう。
起業はそんなに甘くないです。

偶然しばらく順調に進んだとしても
何か変化が起きた際に全く対応できません。

起業までにある程度は学んで論理的に怖さを消してください。

独立して起業したいけど失敗が怖いのは正常【逆に怖がらないほうが危ない】


起業が怖いという相談を何度も受けました。
それは問題ないどころか、そのままのほうが良いです。

今まで見てきた経営者たちも怖さを大切にしました。

起業で失敗が怖いからこそ学ぼうとします

結論から言うと、
怖いからこそ知識武装をするんです。

あなたがスポーツでも勉強でも良いのですが、
練習せずに怖がらず、試合に挑めるでしょうか。
勉強せずに安心してテスト受けることができますか。

真剣に起業を考えている人は、
マーケティングを徹底的に分析したり、
経営戦略や税務面を学んだりします。

そうやって自分なりの理論を積み上げて、
起業に対する怖さを消していくのです。

起業は怖がったほうが失敗のリスクを避けようとします。

勤めた業界で起業するから大丈夫と考える人がいます。
それは野球でいうと単なる一選手なんです。
起業して運営するということは監督になるわけです。
小さい規模だから平気なのではありません。

あなたが選手の経験だけで、監督の経験がなければ
プロ野球どころか、少年野球の監督ですら無理です。
試合をコントロールして勝つことはできないでしょう。

選手から監督に変わるなら監督に必要なスキルを学ぶべきです。

起業して失敗したくないという怖さがあるから学ぶのです。

独立して起業したいけど失敗が怖いのは正常【仲間と起業すると割と後悔する】


仲間と起業するというケースは少なくないですが、
正直なところ、成功した人を見たことがほとんど無いです。

やりたいことが同じであったり、資金を出し合えるなど、
メリットがあるように見えるのですが、あまりおすすめしません。

仲間と起業するほうが失敗や怖さが多い

バンド活動もこれに似たようなことが起きます。

音楽性や方向性が同じでバンドを結成します

活動するうちに、それぞれが成長や変化します

意見の食い違いや、目指す方向が変化してきます

次第に揉めるようになり、脱退したり解散する

起業も同じ失敗のあるあるパターンです。

仲間と起業してもうまくいくケースがあります。

音楽といえばエイベックスと言うほどの大企業ですが、
もともとの仲間が3人で起業しています。

詳細はネットで検索していただくとして、
失敗に至らなかったのは大きな要因があります。

〝絶対的に立場が分かれている〟

仲間でも横並びではなく、明確に立場が分けているということです。
もちろん、それでも衝突はあったでしょう。
衝突は仲間でなくても起きることです。
大切なことは信頼関係です。

しかしこれはレアケースだと捉えたほうが良いでしょう。
それほど仲間同士の起業は、継続が簡単ではないのです。

原則的には安易に仲間と起業すると失敗します。
特にひとりでは起業が怖いからという理由では続きません。

失敗が怖いから仲間と起業するというのはおすすめしません。

独立して起業したいけど失敗が怖いのは正常【まとめ】


いかがでしょうか。

現代は雇用も不安定になり、起業を考える人が増えましたが
そもそも起業が正解なのかということも考えてください。

怖い思いをしてまで起業して失敗する必要もないという考え

会社はスタッフが不要なわけではありません。

大きく変わったことは〝有能な人しか必要ない〟だけです。

ただ仕事をするだけの人に給料を払う余裕がなくなったのです。
しかし、会社は誰かのことを必ず雇います。

会社が必要としないような人が起業して、うまくいくのでしょうか。
これは重要なことでもあるので、真剣に考えてください。

もし、あなたに能力があってもそれを活かさない会社もあります。

年功序列であったり、派閥によって出世を阻まれたり、
能力や可能性があってもあなたの未来が活かされない。

それは起業を考える必要もあるし、成功する可能性もあるでしょう。

むやみに起業するだけが正義ではありません。
私も会社を経営する上で、有能なスタッフは必要でした。

ネットの流れだけで安易に起業したりせず、充分に思考した上で決めましょう。