お金がないと幸せになれない?なれる?【実話をもとに解説】

人生

「お金がないと幸せになれないんですか?」

「お金があれば幸せになれる?」

永遠のテーマですね。
個人的な考えが大きく影響するので、ひとことでは言い切れません。

とはいえ、お金は無さすぎてもダメですよね。
最低限の衣食住すら確保できないと困りますし。

私は東京の暮らしと、沖縄の田舎暮らしの両方を見てきました。
多くの相談も受けてきた中で、ある程度の答えをお伝えできます。

お金について悩まれている方には、ぜひ読んでいただきたい記事です。
また、未来の人生をプランしたい方も参考になるように解説しています。

記事を読んでいただければ、お金と人生の関係が理解できるようになります。

この記事でわかるお金と人生のバランス

  • お金が無さすぎだと困る
  • あったとしても不幸はくる
  • 人生のプランで変化する

それではひとつずつ解説します。

お金がないと幸せになれない?なれる?【お金が無さすぎだと困る】


お金と幸福度のバランスは、いつの時代でも言われていることです。
さっそく今回のテーマですが、お金がないとダメなのでしょうか。

結論から言うと、見出し通り〝無さすぎると困る〟ということです。
人として最低限の生活ができないほどでは、不幸になってしまいます。

しかし最低限の生活が可能であれば、決して不幸ではありません。

幸せか不幸かではなく、お金があれば人生の選択肢が増える

最低限のお金があるなら、不幸ではありません。
しかしその状態を不幸と呼ぶことが多いですよね。

それは〝人生の選択肢が少ない〟からです。

マズローの欲求五段階説を例に解説します。

第一階層
「生理的欲求」
生きていくための基本的・本能的な欲求
(食欲・睡眠欲など)
第二階層
「安全欲求」
安全・安心な暮らしがしたい。
危機を回避したい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求
第三階層
「社会的欲求(帰属欲求)」
集団に属したり、仲間を求める欲求
第四階層
「尊厳欲求(承認欲求)」
他者から認められたい、尊敬されたい欲求
第五階層
「自己実現欲求」
自分の能力を引き出し、創造的活動がしたい欲求

お金がなくても友達は作れます。
少なくとも、第二階層までクリアされると不幸は避けられる状態です。

しかしお金がそれ以上にあると、人生の選択肢が増えるということです。

第四、第五階層は自己実現の欲求なので、生きる目的の次の段階です。
この選択肢は、お金の量で増えるのは確かです。

・良い環境に暮らす
・良い教育を受ける
・海外留学をする

このような選択肢は、ある水準以上にお金がないと難しい。
多くの選択肢を望むなら、お金がないと不幸を感じます。

しかし、望んでいないなら不幸とは言い切れません。
第二階層までのお金さえあれば、充分しあわせになれます。

結果として、お金は〝無さすぎると〟ちょっと大変ということです。
お金があるなら〝人生の選択肢が増える〟ということです。

多くの選択肢が必要なければ、幸せにも不幸にも影響しません。

価値観によっては、最低限のお金さえあれば幸せになれるということです。

無さすぎる状態だけは回避すべきということです。

お金がないと幸せになれない?なれる?【あったとしても不幸はくる】


「でも、お金がある人は幸せに見えます」

確かに幸せに見えるはずです。
豪華な暮らしをしていたり、選択肢が多いですからね。

しかもお金のある人のセリフが、影響しているせいもあります。

「世の中のほとんどは、お金で解決できる」

このセリフはインパクトが強く、もっともに聞こえますね。
では、ここで質問です。

あなた見聞きしたこのセリフは、誰の言葉でしたか?
〝お金のある超高齢者から〟聞いたことがありますか?

もちろんゼロではないです。
しかし、ほとんどの人は「無い」と答えるはずです。

なぜでしょうか。
ここは大切なので、詳しく深掘りします。

人生はお金で解決できないことが必ずくる

〝人生の大半の悩みは、お金で解決できる〟というセリフは若い人の言葉です。
なぜ高齢者からは、このセリフがあまり出てこないのでしょうか。

そもそも〝お金で解決できないこと〟とはなんでしょう。

・損得を越えた本当の友達がいない
・心から愛せるパートナーがいない
・家族や身内がめちゃくちゃに荒れる

わかりますか?
若いときはあまり気にならないことが多いのです。
そして、これらがお金では解決できないテーマなのです。

具体的な例を出します。

私の大先輩Kさんという方がいます。
知り合った当時、Kさんは70歳ほどでした。
会うたびに耳をふさぐほどうるさい声であいさつされます。

「おー!おはよう!!元気かお前!!」

完全に元気な勢いのある老人です。

不動産ビジネスで巨万の富を持つ成功者です。
アメックスは、当然あこがれのブラックカードです。

お金でやれることは、なんでもできる人生です。

ある日のKさんは別人でした。
たましいのぬけがらのように、生きている人とは思えない顔。
あいさつどころか、私にすら気づきません。

早足で有名だった歩く速度は、動いてないような速度。
明らかに異常な姿でした。

原因は〝奥様の逝去〟でした。
やりたい放題をすべて受け入れたパートナーとの別れです。

地球上にたったひとりのような精神状態だったのです。
心をゆるせる友人もなく、完全なひとり。まさに孤独です。

例が極論ですが、誰にでもやってくることです。

本当の友達は、お金がなくてもできます。
損得抜きの友達だからこそ、お金は関係ありません。

お金でほとんどが解決できるのは、その人の状況次第です。
若い人の発言に多いのもそのせいです。

高齢者からこの発言が、少ない理由がわかりましたね。
人生の後半になって、はじめて出会う悩みだからです。

お金で解決できないことがあるということ。
お金がなくてもできることを大切にしなかったこと。

お金があっても解決できない不幸、
なくても解決できる不幸があります。

お金がないと幸せになれない?なれる?【人生のプランで変化する】


「生きかたによってお金がなくてもオッケー??」

生きかたによっては、お金はあまりいらないですね。
とはいえ、かなり偏って(かたよって)いるので注意してください。

Tさんはネットを使う仕事で、最低限の収入を確保しています。
半自給自足を実践しているので、食べ物はほとんど買いません。

人柄も良く、仲間からは愛される存在です。
妻と子を持ち、沖縄の海の近くでのんびり暮らしています。

本人曰く「幸せでしかない」
誰からみてもそう見えますし、歳を取っても続くでしょう。

お金がないプランと、いらないプランはまったく違う

ここで大切なのは、
・お金がないTさんはなぜ幸せなのか。
・都会で、お金のない人はなぜ幸せではないのか。

最初に解説した第一階層と、第二階層をもう一度みてください。

第一階層
「生理的欲求」
生きていくための基本的・本能的な欲求
(食欲・睡眠欲など)
第二階層
「安全欲求」
安全・安心な暮らしがしたい。
危機を回避したい(雨風をしのぐ家・健康など)という欲求

第二階層までをクリアさせる前提で解説します。

  1. 都会に住めば、生活費で20-30万は必要です。
  2. 田舎は10万円もあれば充分、可能です。

⒈の人は、お金が欲しいのに持ってないので不幸です。
⒉の人は、お金がいらないプランを望んでいるので影響しません。

他人を見て、華やかに暮らしたい。
それなりの車とマンションに住みたい。

それなら稼ぐしかありません。

他人はどうでもいい。
愛する人や仲間と笑えたらそれで最高。

それならお金のいらないプランです。

人生は他人を見ればきりがありません。

ベンツを買ってハッピーだと思っても、
周りの家庭が自家用ジェットなら貧しく感じるのが人間です。
今回は深掘りしませんが、自分の水準を自分だけでは測れません。

自分の人生のプランをつねに考えておきましょう。

お金が必要なプランなら稼ぎましょう。
必要ないプランが好きならそれなりで充分です。

お金と幸せのバランスは人生の生き方で変わるのです。

お金がないと幸せになれない?なれる?【まとめ】


いかがでしたでしょうか。

お金と幸せのバランスは、ひとことでは断言できません。

しかし、この事実だけは知っておくべきです。

お金があるのに不幸な人がいる
お金がないのに幸せな人がいる

もうひとつ大切なことがあります。

〝お金ですべて解決できると言える、金持ちの老人が少ない〟

大切なことなのでもう一度、
別の角度から深掘りします。

お金があるかないかよりも、精神が大きく関係する

若い人はフラれてもいくらでも次のパートナーを探せます。
体力もあるし、行動する前向きな気持ちもある。

病気になる確率も低いし、なったとしても回復力があります。
お金以前に〝半分は体と精神で解決している〟だけなのです。

ここは大切なのでもういちど言います。
お金で解決できるという意見の半分は正解ですが、半分は不正解です。

半分はお金でなく〝体力と精神の若さで解決につながっている〟のです。

今回の記事をまとめます。

  1. お金が無さすぎだと困る
  2. あったとしても不幸はくる
  3. 人生のプランで変化する

⒈生存できないほどお金がないのは確かに不幸。
⒉お金があっても解決できない不幸は必ずくる。
⒊お金のいらないプランなら、なくても大丈夫。

他人と比較せずに、自分の幸せを感じるプランを探すべきです。

お金はなくても幸せになれますが、無さすぎるとわりと大変です。
選択肢がほとんどなくなってしまうので、少しは必要です。

しかし、それ以上は自分の望む人生に照らし合わせてください。

他人に振り回されて、追いつこうとするとお金がない人は不幸を感じます。

自分にとって必要なお金があれば人より少なくても幸せです。