ゼネラリストが生き残れないビジネスの世界【スペシャリストになれ】

仕事

「ゼネラリストは生き残れないって本当ですか?」

残念ながら、今後ゼネラリストにとっては厳しい時代です。
ゼロになるわけではありませんが、生き残れない確率が高い。

広く横にまとめ上げるゼネラリスト。
狭く深く掘り下げるスペシャリスト。

私は20年ほど東京で会社を運営してきました。
時代によって、求められる人材が変化していきます。

まず、ゼネラリストとスペシャリストとはなんであるのか。

その上でなぜ、ゼネラリストは生き残れないのか。
なぜ、スペシャリストを目指すべきなのかを詳しく解説しています。

この記事でわかること

  • ゼネラリストってなに?
  • 今後は生き残れない可能性
  • スペシャリストへ転身する
  • おまけ:最強ハイブリッドもあり

それでは1つずつ解説します。

ゼネラリストが生き残れないビジネスの世界【ゼネラリストってなに?】


まず、ゼネラリスト(ジェネラリスト)というのはなんでしょう。
英語のジェネラル(general)の通り、全体的な、全般的が語源です。

会社でいうと管理職にあたる立場の方です。
社員やチーム全体を見渡し、まとめあげる役割がメインです。

  • 広い視野
  • 調整能力
  • 監督的な能力

ひとつの業界にしばられることなく、万能な仕事と言われています。

ゼネラリストとスペシャリストはどう違う

「具体的にスペシャリストとはどこが違うの?」

まず、スペシャリストとはこのような人を指します。

  1. 特定分野の専門家
  2. 特殊技能を持っている
  3. 圧倒的な専門知識を持っている

資格を必要とする場合もありますが、すべてではありません。
文章だと難しく感じますが、簡単にひと言で言えます。

〝〇〇と言えばあの人〟

簡単ですね。

・エンジニア
・公認会計士
・陶芸家
・プログラマー
・格闘家

業界も幅が広く、あらゆる業界に存在します。

ゼネラリストとの違いは、こんなかんじです。

横に広い視野を持つのがゼネラリスト
縦に深く技術を極めるのがスペシャリスト

ビジネス上の特徴としては下記のような感じです。

  • ゼネラリスト→働く業界を選ばない
  • スペシャリスト→働く業界は限られる

どちらが生き残りやすいでしょうか。
ゼネラリストのほうが、生き残れるのではないかと思うかもしれません。

読み進めて行く前に、いまのあなたがどちらなのか分析してください。

ゼネラリストが生き残れないビジネスの世界【今後は生き残れない可能性】


「ゼネラリストのほうが業界を選ばず働けるんじゃないの?」

理論的にはそうですね。
しかし、すでにゼネラリストは生き残りにくい状態になっています。
なぜ生き残りにくくなっているのでしょうか。

ひとつには、組織運営の形が大きく変化したことが挙げられます。
2020年、リモートワークが少しずつですが進んでいます。

これを踏まえて深掘りします。

求められたゼネラリストが消える未来

ゼネラリストに厳しい原因とはなんでしょうか。

現在のリモートワークが加速する中で、管理職の存在が不要になっています。
まとめあげていただけの人は特に、自宅で行なう仕事がありません。

管理職の本人だけではなく、会社側も部下も感じていることです。
なぜなら、リモートワークになって明らかになってしまったからです。

「〇〇さんがいなくても普通に会社が回ってるじゃん」

とはいえ、まとめる人がゼロで良いわけではありません。
しかし最低限で良いということが、より明らかになったのです。

「ゼネラリストは業界を選ばないなら、転職すればいいんじゃん?」

確かにさきほど解説した通り、ゼネラリストは業界を選びません。
しかし、管理職のポジションは多くはありません。

多くの管理職の人が、少ないポジションを争うのです。
しかもゼネラリストのデメリットは、数値化できる評価がありません。

実績を評価できるような、数字や実績などの技術がないのです。
「〇〇会社で10年間、総合職をしていました」

転職先の企業側も、能力を判断しにくいのがゼネラリストです。

総合的に分析してみると、スペシャリストが生き残る時代です。
正確にいうと、スペシャリストが〝生き残りやすいシステム〟です。

時代の大きな変化の結果、ゼネラリストは生き残りにくい時代なのです。

今後はいままで以上に、スペシャリストが生き残りやすい。
ここを踏まえて、次へ読み進めてください。

ゼネラリストが生き残れないビジネスの世界【スペシャリストへ転身する】


「スペシャリストに転身するって大変じゃないの?」

大変のようでもありますが、見方によってはそうでもありません。
ゼネラリストからスペシャリストへの転身はどんなものでしょうか。

いままでの〝管理職から、専門分野に転身する〟ということ。
とても難しそうですが、そうでもないので詳しく解説します。

ゼネラリストを捨てて、スペシャリストへ転身する

現在、わりと幅広い知識や視野を持っているゼネラリスト。
中でも興味のある分野、得意だなと言える分野はあるはずです。

  • 必要なら資格を取得する
  • 勤務しながら並行して勉強する
  • 転身するために転職をする

若い方は今から行動すれば余裕で間に合います。
一方で、ある程度の年齢の方は少しハードルが高い。

中年を過ぎている方はあきらめるしかないのでしょうか。
そんなことはありません。

中年を過ぎても、スペシャリストへの転身は可能です。
もうひとつの手段を解説します。

おまけ:最強ハイブリッドをめざす

「いまからスペシャリストなんて間に合わない!」

そんな方もいるはずです。
ゼネラリストで何年も生きてきて、いまからでは転身が難しい。
では、どうすれば良いでしょうか。

〝ゼネラリストのスペシャリスト〟を目指しましょう。

専門的知識は持ってないけど、まとめ上げる力。
ゼネラリストのレベルをさらに上げていくのです。

世界の松下と言われている経営の神様〝松下幸之助〟
氏はあるインタビューで答えています。

私は電気の仕組みがよくわかっていない。
しかし私の周りには、すべてのプロが集まってくれている。
私は彼らを〝ただまとめているだけ〟

まとめ上げるゼネラリストのスペシャリストですね。

・どん底の日産を大躍進させたゴーン氏。
・アップルに復職して大逆転させたジョブズ氏。
・復職からユニクロを救った柳生氏。

専門的知識を持っている社長もいますが、全員ではありません。
まったく業界の知識のない、ゼネラリストのハイブリッドもいます。

例にあげた方はもちろん大物です。
しかし、中小企業であっても規模が違うだけで同じです。

ゼネラリストのスペシャリストであれば、転職にも有利になります。
唯一の国家資格である〝中小企業診断士〟を取得も武器のひとつです。

参考リンク:中小企業診断士

今後は生き残りにくいゼネラリスト。
生き残るためにスペシャリストへの転身は有効な手段です。

  • 完全なスペシャリストへの転身
  • ゼネラリストとしてのクオリティを上げるハイブリッド

若い人は完全転身。
中高年はハイブリッドが割と近道です。

ゼネラリストの生き残りをかけた時代はすでに始まっています。

ゼネラリストが生き残れないビジネスの世界【まとめ】


最近は、ゼネラリストの生き残りが厳しい時代になりました。
フリーランスや、ネットでの受注システムが大きく影響しています。

高い給料を払って社員を雇うより、その都度フリーランスに依頼する。
会社側は人材育成をする必要もなく、手間もコストも省けるのです。

会社側にとっては、非常に効率が良い時代になりました。

これではゼネラリストにあんまりですね。
最後にゼネラリストの強みを解説します。

ゼネラリストも武器を持って生き残る

ゼネラリストからの転身を強みにすることもできます。

例えば、あなたが英語が得意なら外資系も視野に入れるはず。
しかし管理職の人数自体が、多くはないので競争は激しい。

私は沖縄への移住をおすすめします。
沖縄は観光客数もハワイを抜き、いまのところ経済も土地も右肩上がりです。

英語が話せるゼネラリストは、世界中の観光客に対応できます。

その上、明らかに人材のレベルが低過ぎます。
これは私の主観ではなく、本土の人の多くが断言しています。

仕事はイス取りゲームに似ています。

わざわざ競争率の高い都会で恐れながら働く必要はあるのでしょうか。
都会はイスの数よりも多くの人がいます。

ゼネラリストのイスが余っている場所がまだあるのに・・・です。

今後の時代を生きるために、しっかりと考えましょう。

ゼネラリストが生き残るには、厳しい時代がすでに始まっています。

必要とされる人材になりましょう。